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レターパックの発送方法を解説!購入方法や注意点も紹介

請求書や契約書、商品サンプルなどを手軽に送れる「レターパック」は、総務やEC運営などのビジネスシーンで欠かせない配送手段です。

しかし「ライトとプラス、どちらを選べばいいの?」「送れないものはある?」と迷うことはありませんか。

この記事では、レターパックの基礎知識やレターパックで発送できるもの、正しい送り方や注意点までを解説します。

レターパックの特徴を正しく理解して、コストを抑えつつスムーズで確実な発送業務を実現しましょう。

レターパックとは

レターパックは、日本郵便が提供する配送サービスで、専用の封筒を使い、A4サイズ・4kgまでの荷物を「全国一律料金」で送れることが特徴です。

距離にかかわらず料金が変わらないため、コスト管理がしやすく、企業の総務担当者やEC事業者にとって非常に使い勝手のよいサービスといえます。

大きなメリットは、宅配便では送れない請求書や契約書などの「信書」を同封できる点と、すべての荷物に「追跡サービス」が付帯している点です。

重要書類や商品サンプルの発送でも、配送状況をネットで確認できるため安心です。

また、郵便ポストへの投函が可能で、土日・祝日の配達にも対応しているため、急ぎの業務でもスムーズに活用できます。

種類は「レターパックプラス」と「レターパックライト」の2種類です。

レターパックの種類

前述のとおりレターパックには、青色の「レターパックライト」と赤色の「レターパックプラス」の2種類があります。

どちらもA4サイズ・4kgまでという基本条件は同じですが、厚さ制限の有無や、対面受け取りか郵便受け投函かといった配送方法に大きな違いがあります。

そのため、送りたい荷物の厚みや、受取人への確実な手渡しが必要かどうかに応じて最適な種類を使い分けることが重要です。

以下では、それぞれの特徴を比較して解説します。

レターパックライト

青色の専用封筒が目印の「レターパックライト」は、全国一律430円で利用できるサービスです。

最大の特徴は、お届け先の郵便受けに直接配達される点です。

受取人の受領印や署名が不要なため、不在がちな方への発送や、手軽な商品発送に適しています。

サイズは340mm×248mm(A4ファイルサイズ)、重さは4kg以内に対応していますが、ライト独自の制限として「厚さ3cm以内」という規定があります。

追跡サービスも付帯しており、配送状況の確認が可能なため、安心して利用できます。

請求書やカタログ、薄手の商品サンプルを送るのに重宝しますが、相手のポストに入らないと持ち戻りになってしまう点には気をつけてください。

また、厚さ制限を超えていると返送されてしまいます。

投函前に必ずサイズを確認しましょう。

レターパックプラス

赤いデザインの封筒が目印の「レターパックプラス」は、全国一律600円で利用できる対面受け取り型のサービスです。

専用封筒の購入費に送料が含まれているため、別途切手を貼る手間はありません。

サイズはA4ファイルサイズ(340mm×248mm)、重量は4kgまで対応しています。

レターパックプラスの大きなメリットは、封筒を箱型に成形するなどして封ができれば「厚さの制限がない」点です。

ポストの投函口に入らない厚み(目安3cm以上)であっても、郵便局の窓口へ持ち込めば発送可能なため、厚みのあるカタログや商品サンプルを送るEC事業者にもおすすめです。

また、配達時は受取人から受領印または署名をもらう手渡し配送です。

確実に届けたい請求書や契約書などの「信書」を送る際にも、追跡サービスと合わせて安心して利用できます。

関連記事: A4用紙を封筒で送るならこれで安心!サイズと郵便料金の完全ガイド

レターパックを購入できる場所

レターパックは、郵便局の窓口だけでなく、提携しているコンビニエンスストアや郵便局のネットショップなど、身近な場所で購入可能です。

とくに、急な発送が必要になった場合でも、24時間営業のコンビニで入手できるのはビジネスパーソンにとって心強いポイントです。

ここでは、具体的にどのコンビニチェーンで購入できるのか、また法人が大量購入する際におすすめの購入方法について解説します。

コンビニエンスストア

急な発送業務が発生した際、24時間いつでも購入できるコンビニエンスストアは、総務やEC担当者にとって非常に心強い存在でしょう。

主要なチェーンの中でも、ローソンは比較的取り扱い店舗が多く、店内にポストが設置されている場合もあるため、レターパックライトならその場で投函まで完了できて効率的です。

セブンイレブンとファミリーマートでは、店舗によってはレターパックを取り扱っていない場合があります。

その理由は、地域の利用ニーズや販売実績が影響するためです。

最寄り店舗に事前に問い合わせるか、店内の切手・はがきコーナーを確認してみましょう。

郵便局

レターパックはコンビニエンスストアだけでなく、郵便局の窓口や日本郵便の公式オンラインショップでも購入できます。

郵便局の窓口で購入する大きなメリットは、その場ですぐに発送作業に移れる点です。

局内には梱包用の台や筆記用具が用意されていることが多いため、購入してすぐに宛名を書き、荷物を封入してそのまま差し出せます。

また、社内在庫としてまとめて確保したい場合には、公式オンラインショップがおすすめです。

20枚単位での販売となり、送料は無料です。

業務で大量に使用する企業は、買いに行く手間が省けるネット通販をぜひ活用しましょう。

レターパックで発送できるもの・発送できないもの

信書などの重要書類から、衣類・カタログ・雑貨といった小物まで、幅広い物品を送れるレターパックですが、何でも送れるわけではなく、現金や危険物といった禁止品や、送付に適さないものも定められています。

規定違反になると返送されてしまい、業務に遅れが生じるリスクがあります。

レターパックでの発送準備をする前に、送れるものと送れないものの境界線をしっかり把握しておきましょう。

レターパックで発送できるもの(書類・カタログ・軽量商品)

具体的にレターパックで発送可能なものは、カタログやパンフレット、チケット、衣類などが挙げられます。

また、缶詰やレトルトなど常温保存の食品や、商品サンプルも発送可能です。

とくに総務や経理担当者にとって重要なのが「信書」です。

請求書・納品書・契約書などの重要書類は、一般的な宅配便(メール便等含む)では送れませんが、レターパックなら問題なく郵送できます。

何が送れて何が送れないのか、発送前にルールを正しく把握しておきましょう。

レターパックで発送できないもの(現金・割れ物・危険物等)

最も注意が必要なのは「現金」です。

現金を送る際は必ず現金書留を利用する決まりがあり、レターパックで送付することは法律で禁止されています。

また、爆発物や毒劇物といった「危険物」や、魚類・昆虫を含む「生き物」も決して送ってはいけません。

さらに、ガラスや陶磁器などの「割れ物」、精密機械、芸術作品といった「代替品の入手が困難なもの」についても十分な注意が必要です。

これらは禁止ではありませんが、レターパックには損害賠償制度がなく、配送中に破損や紛失があっても補償されないため発送には適しません。

貴重品や壊れやすい品物は、補償のある「ゆうパック」や「書留」の利用を検討しましょう。

レターパックを発送できる場所

宛名を書き梱包を終えたレターパックは、郵便局の窓口へ持ち込む以外にも、街中の郵便ポストへの投函で発送できます。

また、レターパックプラスに限り、集荷依頼が可能である点も覚えておくと便利です。

業務の忙しさや発送する数、あるいはポストの投函口に入らない厚みがあるかどうかなど、状況に合わせて最適なレターパックの発送場所を選べるよう、それぞれの特徴をご紹介します。

郵便局の窓口

レターパックを発送する際に最も確実なのは、郵便局の窓口に持ち込む方法です。

窓口は営業時間内に利用する必要がありますが、担当の局員がその場でサイズや重さを確認し、きちんと引き受けてくれます。

そのため、重量オーバーや記入ミスによる返送トラブルを事前に防げます。

とくに、重要な契約書や急ぎのサンプル品を送る総務や営業の担当者にとっては、対面で受付してもらえる安心感は大きなメリットです。

さらに、レターパックプラスの場合は荷物の厚さにも対応してもらえる点が魅力です。

レターパックプラスは厚さの制限がありませんが、厚みがありすぎるとポストの投函口に入らない場合があります。

しかし、窓口ならそうした大きめの荷物も問題なく発送できます。

無理にポストへ押し込んで封筒が破れるリスクを防ぐためにも、厚みのある荷物は窓口の利用がおすすめです。

ポスト

準備したレターパックは、郵便局の窓口だけでなく、街中の郵便ポストへ直接投函して発送できます。

とくに厚さが3cm以内でポストの投函口にスムーズに入る荷物であれば、郵便局の営業時間を気にせず、24時間ご自身の好きなタイミングで発送できるため、多忙な業務の合間でも時間を取られません。

身近なところでは、ローソンなど一部のコンビニの店内にもポストが設置されています。

ただし、あくまで「店内ポストへの投函」が可能なのであって、コンビニのレジカウンター(窓口)では発送手続きを受け付けていません。

店員に手渡してしまわないよう、必ずポストへ投函するようにしましょう。

集荷

ポスト投函や窓口への持ち込みが一般的ですが、実はレターパックは集荷依頼も可能です。

ただし、すべてのレターパックが対象ではなく、このサービスを利用できるのは対面受け取りタイプの「レターパックプラス」に限られます。

集荷サービスを利用すれば、郵便局員が会社や自宅など指定の場所まで荷物を引き取りに来てくれます。

大量の資料や商品サンプルを発送する場合や、悪天候で外出が難しい場合、あるいは業務が立て込んでいて郵便局へ行く時間が惜しいといったシーンでは非常に便利です。

発送のために外出する移動時間や運搬の手間を省けるため、バックオフィス業務の効率化にもつながります。

「レターパックプラス」を利用する際は、ぜひ集荷依頼を活用してみてください。

レターパックを発送する手順

レターパックの使い方は非常にシンプルですが、宛名の記入漏れや保管用シールの剥がし忘れなど、うっかりミスが起きやすいポイントもいくつかあります。

ここでは、購入からレターパックを発送するまでの一連の流れを、ステップごとに解説します。

初めて利用する方はもちろん、普段なんとなく使っている方も、正しい手順を再確認して、配送トラブルのない確実な発送を心がけましょう。

1.レターパックを購入する

レターパックでの発送手続きは、専用封筒の準備から始まります。

前述した郵便局の窓口やコンビニエンスストア、ネットショップなどで、用途に合ったレターパックを購入しましょう。

発送する荷物の厚みや対面受け取りの必要性に応じて、「ライト」か「プラス」を選ぶとよいでしょう。

2.レターパックに宛名を記入する

レターパックを用意したら、まず表面の記入欄に「お届け先」と「ご依頼主」の住所・氏名・電話番号を正確に記入します。

また、中身が何かわかるように具体的な「品名」の記載も必須です。

衣類や厚みのあるカタログなどを送る場合、荷物を入れてからでは表面が凸凹して文字が書きにくくなってしまいます。

そのため、荷物を封入する前に宛名を書き終えておきましょう。

記入が完了したら、発送前に必ず「ご依頼主様保管用シール」を剥がして手元に保管してください。

このシールに記載された番号は、日本郵便のWebサイトで配送状況(追跡サービス)を確認する際に必要となります。

誤ってシールを貼ったままポストへ投函したり、番号を控えずに発送したりしないよう十分に注意しましょう。

3.荷物をレターパックに入れる

宛名を書き終えたら、荷物を封筒に入れます。

その際、サイズがA4・4kg以内であることを必ず確認してください。

封筒は、付属しているシールでしっかりと封をしましょう。

追加でテープを準備する必要はありません。

ただし「レターパックライト」を使う場合は、厚さが3cm以内という厳しい決まりがあるため、とくに注意してください。

もし荷物が3cmを超える場合は、厚さ制限のない「レターパックプラス」に切り替えるといいでしょう。

また、信書は送れますが、現金や危険物は送れません。

さらに、割れやすい物や精密機器については補償がないため、発送にはあまり向いていません。

なお、料金が改定される前の旧レターパックを使う場合は、不足分の切手を貼り足してから発送してください。

4.レターパックを発送する

梱包と宛名書きが終わったら、いよいよ発送作業に移ります。

レターパックは、郵便局の窓口で直接出すか、街中にある郵便ポストに投函して発送できます。

また、コンビニの店内や入口付近に設置されているポストも利用可能です。

ただし、コンビニのレジで店員に直接渡すことはできませんので、必ずポストに投函してください。

なお、ポストに入らない大きさの「レターパックプラス」は、郵便局の窓口へ持ち込む必要があります。

「レターパックプラス」に関しては、集荷を依頼して発送することも可能ですので、集荷サービスを利用してもよいでしょう。

一方で「レターパックライト」も窓口で発送できますが、厚さが3cmを超えると受け付けてもらえないため注意しましょう。

レターパックで発送する際の注意点

便利で手軽なレターパックですが、利用にあたってはいくつかの注意点があります。

とくに「配達日時の指定ができないこと」や「損害賠償制度がないこと」は、高価な商品や急ぎの書類を送る際に必ず考慮すべきデメリットです。

また、追跡番号が記載された「ご依頼主様保管用シール」の管理も発送者の責任となります。

本章でレターパックで発送する際の注意点を理解し、トラブルを未然に防ぎましょう。

配達日の指定はできない

レターパックの利用においてとくに注意したいのが、配達日や配達時間帯の指定ができない点です。

それゆえ、確実に特定の日時に届けたい場合には適していないため、注意が必要です。

とくに「レターパックプラス」は対面での手渡しとなるため、受取人が不在の場合は持ち戻りとなり、不在連絡票が投函されます。

その際は、受取人側で再配達の依頼や、郵便局窓口での受け取り手続きが必要となります。

相手に手間をかけさせないよう、不在がちな宛先へ送る際は事前に伝えておくなどの配慮も大切です。

損害賠償はついていない

レターパックには、配送状況を確認できる追跡サービスがついていますが、万が一の配送事故に対する「損害賠償」は付帯していません。

そのため、配送途中で荷物が破損したり、紛失してしまったりした場合でも、原則として金銭的な補償を受けられない点には十分な注意が必要です。

とくに、ECサイトで高価な商品を発送する場合や、再発行が難しい原本などの重要書類を送るビジネスシーンでは、この点がリスクとなります。

もしものときの安心を優先したい場合は、レターパックではなく、損害賠償制度のある「書留(簡易・一般)」や「ゆうパック」への切り替えを検討しましょう。

コストや手軽さだけでなく、送るものの価値や安全性も考慮して使い分けましょう。

依頼主保管用シールの剥がし忘れ

レターパックの表面下部には「ご依頼主様保管用シール」が貼付されています。

このシールにはお問い合わせ番号(追跡番号)が記載されており、発送者が自分で剥がして保管する仕組みです。

万が一、シールを剥がし忘れたままポストへ投函してしまった場合でも、荷物自体は宛先へ配送されます。

しかし、手元に番号の控えが残らないため、Webサイトでの配送状況の確認や、相手方への到着確認ができなくなる恐れがあります。

ビジネスシーンにおいて「届いた・届かない」といったトラブルが発生した際に、発送の証明ができなくなるのは大きなリスクです。

投函や窓口へ出す直前に、必ずシールを剥がして財布や手帳に保管する習慣をつけましょう。

郵便物発送の効率化には「ネットdeゆうびん」がおすすめ

日々の業務で郵便物の発送準備や投函に時間を取られてしまい、本来の業務に集中できないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

請求書や案内状などの「文書」を送る場合には、パソコンやスマートフォンから簡単に手続きができる「ネットdeゆうびん」が有力な選択肢となります。

このサービスを活用すれば、オフィスや自宅にいながら発送準備が完結するため、忙しい総務担当者や外出が難しい方でもスムーズな業務が可能です。

また、必要に応じて返信用封筒を同封できるオプションも用意されており、ビジネス上の実務的なニーズにもしっかり対応しています。

従来の発送作業をデジタル化して効率を高めるために、ぜひ必要なタイミングで活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

本記事では、レターパックの種類や発送方法、利用時の注意点について詳しく解説しました。

全国一律料金で追跡も可能なレターパックは、書類や小物を送るビジネスシーンにおいて非常に強力なツールです。

ライトとプラスの違いや送れないもののルールを正しく理解し、用途に合わせて使い分けることで、コスト削減と業務効率化につなげてください。

今回の内容を参考に、安心・確実な発送を行いましょう。

関連記事:【完全ガイド】スマートレターの特徴・利用方法・注意点を解説!

郵便物の発送にかける時間がない場合には、オンラインから簡単に郵便物を発送することのできる「ネットdeゆうびん」も選択肢の一つです。

パソコンから手続きできるため、忙しい方や外出が難しい方でも自宅にいながら発送準備ができます。

オプションとして、返信用封筒をつけることもできます。

必要なときに活用してみてはいかがでしょうか。